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『木材高騰と急激な木材不足についての現在状況』


皆様ニュース新聞等ですでにご周知のことと思いますが、昨今の木材不足に伴う価格高騰(ウッドショック)につきまして、当社としましてもいち早く情報を提供させて頂き、少しでもご迷惑が掛からない対応をさせて頂くつもりではございますが、過去に例を見ない前代未聞の木材不足のために戸惑いは隠せません。
今の状況と今後どうなるのか、なぜこの様な事態に陥ったのかをご報告いたします。


①〈木材不足と価格高騰に陥った理由〉

※新型コロナの影響が拡大し世界経済が大きく停滞致しました。
木材需要も大幅な減少は避けられないと予測しましたが、新型コロナの封じこめに成功した中国はその後いち早く経済活動を再開。

※アメリカにおいては、感染拡大が加連度的に拡大し在宅での生活の広がりテレワークと歴史的低金利により住宅市場が刺激されました。

※上記二大国の状況が木材需要を大きく高め、木材の供給が集中しました。

※日本の市況はコロナによる木材の低迷を予測し、その事により現地へのオファーも遅れを取り、世界の木材市況が大きく上昇した中に取り残された形となった所に原因があります。今となっては木材が日本にほぼ入らない状況となってしまいました。


②〈供給についての現状〉

※一番の不足材は、北米カナダ産SPF材・ヨーロッパ産ホワイトウッド・小割材・集成材等。ほぼ皆無い状況で次回船の入港予定も検討がつかない状態です。

※プレカット工場
流通の商材と違いプレカット工場は、原料なので少し前までは各材を確保していたが、なかなか木材の入港の目止がたたず在庫が少なくなって来ている。あるプレカット工場は、通し柱がないので通し柱使用のプレカットはお断りしているとの事。


③〈今後の予測について〉
本州では、プレカット工場のほぼ受注ストップ。材の入港の目途が立たない。又現在予測も困難です。


④〈対応について〉
材を指定無で御願い出来るので有れば道産材トド松(荒木)への変更。トド松KD材は、過去に道産材製材工場が輸入材におされ輸入材主体になってしまった為に倒産、廃業で数が激減しています。よって輸入材不足分をカバー出来る状態にはありません。今更ながら設備投資をして増産を図る工場も今は無い。


⑤〈当社の対応〉
 昔ながらのⅠ/Ⅱ材(荒木生材)丸太よりの挽き立て材を桟入れ天然乾燥にて対応を検討。
 現在Ⅰ/Ⅱ等材荒木の価格は、4~5年前より変更なしです。今後合板工場のトド丸太の大量買い付け等の事情により丸太不足事態は、在り得ますが現在は、価格変更無しです。


北進興業株式会社
代表取締役 稀玉 晃司

 

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